100km世界選手権優勝、Amy Sproston(エイミー・スプロストン)インタビュー

2013年6月1日開催のウルトラマラソン『東京・柴又100K』に招待選手として来日したモントレイル・マウンテンハードウェアのアスリート、Amy Sproston(エイミー・スプロストン)選手。100kmのウルトラマラソンでは、2012年にアメリカ代表として世界選手権で優勝、ウルトラトレイルの世界でも数々の好成績を残すアメリカを代表するウルトラランナーです。『東京・柴又100K』でも3位に40分近い差をつけての2位(1位のメーガン・アルボガスト選手と一緒にゴールして1秒差)という貫禄の走りを見せてくれました。

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初来日ですか?
「はい、そうですが、従兄弟が日本人と結婚したので、色々聞いていて、親しみを持っています。寿司や天麩羅、しゃぶしゃぶ、お好み焼きなど、食べ物も大好きです(笑)」

海外のレースは何カ国くらい走りましたか?
「ナショナルデベロップメントの仕事に就いていますので、中南米やアフリカ、中東など40カ国くらい訪問していますが、レースに出場したのは5カ国です」

走りはじめたのはいつ頃ですか?
「11歳の時にクロスカントリーを中心に走りはじめました。ウルトラトレイルをはじめて走ったのは2006年11月です。最初はレースの組み立てに対して非常に神経質になっていましたが、慣れてくるうちに自分は一定のペースを維持して走る事が得意だと判ってきました。ですから、ウルトラに向いていつのだと思います。今、一番好きなのは50マイルくらいの距離ですね」

ロードとトレイルではどちらが好きですか?
「トレイルの方が好きです。でも、ロードの方は100kmアメリカ代表にもなっていて、国の代表という意味では特別なものを感じています」

仕事を持っているなかで、トップアスリートとしてのパフォーマンスを保つために、普段はどんなトレーニングをしていますか?
「毎朝5時半に起きてトレイルやロードを走ります。平日は軽めに、週末は距離を伸ばして、週に80から90マイル程度走り込みます。仕事と同様に、走る事に関してもプロであるという自覚を持っています。そのメンタリティのなかで、量より質ということは常に心がけてトレーニングしています。具体的には日によって強弱をつけるなどの工夫をしています」

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ご自分のレーススタイルとはどんなものですか?
「他の選手のことは考えずに、自分のレース展開をするということを心がけています。しかし、もちろん一緒に走っている選手のことは気になります。他の選手は意識しますが、意識する事にとどめて、ナーバスにならないようにすることがポイントだと思います」

メンタル面で意識していることはありますか?
「とくにメンタルのトレーニングはしていません。メンタルは短距離では重要だと思いますが、ウルトラなどの長距離=長時間の場合は、コースもそうですが、心もアップ&ダウンを繰り返しますから、常に最高のメンタリティを維持し続ける必要はないと思っています」

ご自分のストロングポイントとウィークポイントを教えてください
「バージニアのテクニカルトレイルでトレーニングしていたので、トレイルでの判断力の速さや、さまざまな条件に適応できることが強みだと思います。そして、ダウンヒルコースが得意です。急な登りは逆に苦手ですが......(笑)」

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シューズは何を履いていますか?
「トレイルではモントレイルの『マウンテンマゾヒスト』と『バハダ』がメインです。ロードレースやロードが多いトレイルでは『ログフライ』も使います。一番のお気に入りは『マウンテンマゾヒスト』。もう数年使用していますが、しなやかで自分の足に本当にフィットしてくれるので、長い距離のレースで使用することが多いです。『バハダ』はショートでもロングでも信頼性が高いです。ぬかるんだトレイルではとくにいいですね。また、ニューモデルの『フリューイッド フィール』は使いはじめたばかりですが、お気に入りになりそうな予感がしています。ウルトラトレイルでは60マイルまでは『バハダ』、後半は『マウンテンマゾヒスト』という風に使い分けたりもしています」

ウェアとパックはマウンテンハードウェアですね。
「はい。『ウェイ2クールタンク』はフィット性と生地の質感が良く、速乾性にも優れているのでとても気に入っています。摩擦によって皮膚が刺激されない点もいいところです。『ウルトラペーサーショーツII』も、変な表現かもしれませんが、まるで履いていないかのような違和感が全くないところがいいですね。『フリューイッドレースベスト』は自分の好きなように細かく調整できる点が気に入っています。過去2年ウエスタンステイツで使っています」

ありがとうございました。



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Amy Sproston エイミー・スプロストン

居住地
オレゴン州ポートランド
職業
国際NPO法人財務担当役員
他のスポーツや活動
ビクラムヨガ、サイクリング、スノーシュー、お菓子・パン作り、編み物、読書、ダンス(サルサ)
好きなスポーツチーム
パラグアイのナショナル・サッカーチーム
好きなトレイルレース
1つだけ選ぶのは難しい。敢えて選ぶなら、マサナッテン100、ウォルド100K、ミウォック100Kの3つ
ビールとワインのどちら派?
ビール。できればホップの効いた地ビール
最も影響を受けた人物
両親
走っていない時は?
ポートランドやPNW(パシフィックノースウェスト)のあらゆる場所を探訪(それも結局走っていることが多いけど)
コミュニティへの奉仕
レースのボランティアやトレイルのメンテナンス
●感謝の言葉
バージニア・ハッピー・トレイルズ・ランニング・クラブ(VHTRC)、ありがとう。私がウルトラランニングの虜になったのは、VHTRCでのランニング(そして、その時に育まれた友情)のおかげです
●レース結果
2012年
2月 オーカスアイランド 50キロ - 女子部門5位、男女総合17位
2月 レイミラー 50/50 トレイルレース - 女子部門優勝、男女総合6位
4月 100キロ ワールドチャンピオンシップ - 優勝
4月 レイクソノマ50 女子3位
4月 イズニックウルトラ 80K 女子1位
2011年
1月 HURT 100 - リタイア
3月 チャカナット 50キロ - 女子部門5位
5月 ミウォック 100キロ - 女子部門4位
5月 コムラッズ・マラソン - 女子部門21位
6月 ウエスタンステイツ 100 - 女子部門7位
7月 マウントフッド PCT(パシフィック・クレスト・トレイル) 50 -女子部門優勝
9月 ワールド100キロ チャンピオンシップ - 女子部門11位

■取材協力/コロンビアスポーツウェアジャパン(マウンテンハードウェア)

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