白馬国際トレイルランに来日、TEAM inov-8のブレンダン&ショナ インタビュー

2013年のウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)にも出場し、好成績を収めたオーストラリアのトップランナー、ショナ・ステファンソン(左)とブレンダン・ディビーズ(左)が、第3回白馬国際トレイルラン2013出場のために再来日しました。2人とも毎週のようにレースに出場している中、強行スケジュールでやってきたのは、日本で走りたいから。共に初めて走った前回の来日で、日本をかなり気に入ったようです。切り立った山がないオーストラリアと比べると、日本のトレイルはかなりテクニカルですが、2人ともまったく問題なし。レース後、そんな二人に話をうかがうチャンスに恵まれました。

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Q:白馬国際トレイルランニングを振り返っていただけますか?

ショナ
「途中で転んでしまったけれど、つらい場面になるたびにLOVEとPOWERとDRIVEというキーワードを意識して集中が途切れないように走ったの。このキーワードはいつも同じではなくてレース毎に違うの。コースの状況やコンディションによって、自分に言い聞かせる言葉が自然と沸いてくるのよ。自分でも不思議だと思うけれど、レースのたびに違う自分がいるわ」

ブレンダン
「全体的にはとても満足しているよ。ただ予想していたよりもハードだった、コース状況も含めてね。途中で2位から6位まで落ちたんだけれど、最終的には4位まで順位を上げられたのは良かった。平地や下りは気持ち良く走れたが、下りはトレーニングが不足していたかもしれない」

Q:日本の印象はいかがですか? 
ブレンダン
「ひと言で言えば、とてもチャーミング! 人も親切でフレンドリーだし、食事も美味しいよ、和牛なんて最高さ。もちろん自然も美しいね。オーストラリアも自然が豊かな国だけれど、日本ほど険しい山はないんだ。それにオーストラリアとは時差が少ないから、遠征で来てもコンデョションが作りやすいね」

ショナ
「人々がとても優しいわ。それにみんなファッショナブル。そしてホスピタリティの文化は、世界のどの国よりも素晴らしいと思う。だから、日本に来るのは私にとってすごく楽しみなことなの。食事もヘルシーで大好き! とろろそばがお気に入りなのよ。私はオーストラリアではベジタリアンだけれど、日本に来るとお魚が美味しいので、ついつい食べちゃうのよ」

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Q:お2人は、今年、ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)も走っているわけですが、日本のトレイルコースの特徴など、どのように感じましたか?

ブレンダン
「やはり、高低差があるということが一番の特徴だろうね、オーストラリアのような乾いた大地とはまったく違った表情がある。トレイルじたいも走りやすいし、大好きな日本の風景を見ながら走るのは最高の喜びでもあるね」

ショナ
「上りも下りもすごく険しくてテクニカルなコースが多いと思う。世界的なレベルでみても難易度が高いトレイルが多いと言えるわね。でも、私はそういうテクニカルなコースが好きだから、自分に合っている気がするわ」

Q:どのくらいの距離のレースがいちばん得意なのでしょう?

ブレンダン
「100kmから160kmが、自分がもっともパフォーマンスを発揮できる距離だと考えているよ。だから、今日の50kmというのは、少し短すぎた(笑)。もちろんどんなに短いレースでも集中して走っているけれどね」

ショナ
「私は、距離に対する得手不得手はあまりないの。それよりも、コースがどれだけテクニカルかや、高低差がどのくらいあるかにこだわるわ。得意なのは、難しくて高低差もあるコース。UTMBのようなエクストリーム感が嫌いじゃないわ」

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Q:普段のトレーニングについて聞かせてください

ブレンダン
「教師をしているので、平日は1日2回の練習を基本にしている。朝はトレッドミルで40分くらい、午後は1時間から2時間のランニングだね。メニューは曜日ごとに変えていて、火曜日はインターバルトレーニングにあて、水曜日は25kmくらいまでの中長距離、金曜日はテンポランというように、メリハリをつけているんだ。週末は30 - 50km以上のロングランをしている。トレッドミルを利用した低酸素トレーニングもしているよ」

ショナ
「パーソナルトレーナーの仕事をしているので、自分のお客さんと一緒にいるときも自分のトレーニングになっているの。バイクやローリングマシンを使ったトレーニングを月曜日、火曜日はスピード系の練習、水曜日はトレッドミル、木曜日は休息だけれど、愛犬の散歩をするから、これもひとつのトレーニングね(笑)。で、週末は、だいたいレースに出ているという感じ。オーストラリアは冬にもレースがたくさんあって、オフシーズンはないのよ」

Q:Inov-8シューズについて印象を聞かせてください

ショナ
「今回は、X-TALON 190を使用したけれど、下りも上りも素晴らしいグリップ感で、むかるんだ路面でもストレスがなかったわ。それにこのシューズは、甲がやや高い私にはとてもフィット感が良いの」

ブレンダン
「僕はX-TALON 212でレースに出たんだが、やはりグリップの良さが特筆ものだと感じたね。下りは本当にエクセレントな走り心地だし、上りも素晴らしいフィーリングだった。今日のように路面のコンデョションが悪いときに安心して走れるシューズというのは、ランナーにとっては最大の味方になるんだ」

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Q:トレイルランニングとは自分にとって何でしょう? また今後の目標は?

ブレンダン
「シンプルな答えだが、魂(ソウル)だね。僕はロードも走るけれど、そちらは身体のメンテナンス的な感覚だったり仕事というイメージがあるんだ。それに比べトレイルを走ることは、僕にとっては楽しみであると同時にチャレンジであり、エモーショナルな体験であると言える。多くの人がそうであるように、トレイルランニングは日常から自分を解き放ってくれるものなのだと実感しているよ。そしてもちろん、もっと速くなりたいと常に思っている」

ショナ
「トレイルランニングは、自分にとって絶対に欠かせないものになっているわ。走っていなくては自分でいられないし、走ることでこそ自分を表現できる気がするの。そして、トレイルを走るたびに冒険であることを感じるし、走ることで精神的にも落ち着き、コンセントレーションできる。これからは、海外の大会によりフォーカスしていこうと考えているの。国際大会で経験を積んで、もっと速く走ることができるように頑張るわ!」




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Brendan Davis(ブレンダン・デイビーズ)
オーストラリア、Inov-8所属
1977年オーストラリア生まれ。'12年の豪ウルトラランナー・オブ・ザ・イヤーに選出されたトップランナー。オーストラリアの「Great North Walk 100s」においては、大会最高記録を保持しているほか、2013TNF100kmトレイルレースでは9時間16分12秒というコース記録を樹立。ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)では5位に入賞。







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Shona Stephenson(ショナ・ステファンソン)
オーストラリア、Inov-8所属
1978年オーストラリア生まれ。今年、ニュージーランドの100マイルレース「Northburn 100」「Tarawera Ultramarathon 85k」で優勝した。現在のオーストラリアを代表する実力派ランナー。2013ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)で初来日して女子2位。2013UTMBでは、惜しくも途中棄権。







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