LA SPORTIVA Quantum

ガレたトレイルが好きになる!?
見た目のインパクトに反した真面目な性能

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存在感のある個性的なMORPHO DYNAMIC(モルフォ ダイナミック)というソールシステムがひときわ目を引くラ・スポルティバの「Quantum(カンタム)」。見た目の奇抜さだけで一歩引いてしまうランナーも多いかもしれませんが、結論から言うと、極めて基本性能が高い真面目なシューズに仕上がっているという印象です。

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それでは、細かく見ていきましょう。アッパーは水はけの良いWメッシュ。トウキャップは先端の狭い範囲に付いていますが、そのまわりのサイドの部分(写真のパープルのところ)も硬く補強してあるので安心です。サイドは各シューホールからミッドソールまでレースが張り巡らされ、それがプラスチックで補強してあるため、足はがっちりとホールドされます。また、左右のシューホールの間隔が広く、締める部分の面積が広いのもフィット感向上に一役買っています。

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さて、一番の特徴であるソールシステム。指で押してみると、かなり柔らかく感じましたが、実際に走ってみると、ふにゃふにゃした印象はありません。もちろんクッション性には優れていますが、決して腰砕けになるような柔らかさではありませんでした。アウトソールのコンパウンドはラ・スポルティバの中では硬めで耐久性の高いものを採用しています。バランス的にはインサイドがかなりしっかりしているので、オーバープロネーター向きといえるでしょう。MORPHO DYNAMICの恩恵を感じるのは、やはりガレ場のような荒れた地形です。小さな凹凸が気にならないので、安心して走ることができました。さらに、印象に残ったのはソールのエッジ部分のバランスの良さです。厚めのソールを採用したシューズの場合、ミッドソールとアウトソールが外側に張り出しているものが多く、平地での直進性が優れていても、斜面でシューズを斜めにした状態で荷重するときにバランスをとりにくいシューズが多いのですが、「Quantum」はねじれた地形でもきれいにバランスを取って走ることができます。踵の引っかかりもないので、軽快な足さばきを可能にします。

「Quantum」はホールドとサポートは高いけれども足裏のバランス感覚はナチュラルという、あまり類のない個性的な仕上がりとなっています。荒れた路面の多いテクニカルなコースで長い距離を走る時にもっとも適したシューズといえるでしょう。


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波型のソールはトレイルの凸凹に
しっかりとフィットする








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LA SPORTIVA 
Quantum(カンタム)
■アッパー/耐摩耗ブレサブルネット 
■ライニング/アンチスリップメッシュ 
■ソール/FriXion AT モルファダイナミック 
■サイズ/36?47 
■重さ(1/2ペア)/約330g
■カラー/パープル/ライム(写真)、チャコール


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